炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

肝心の数字が妄想に基づく、痴漢を解決しない電子ゴミ

news.nicovideo.jp

 

こんにちは。火力不足です。

 

この記事が本当だとすれば、女性の皆さまは何をなさっているのでしょうか。世界一の痴漢大国というのならとてもオシャレなど気にしていられないでしょうし、もっと早く性犯罪の厳罰化が進められたり、女性向けの対痴漢装備がもっと標準化していたり、女性専用車両はとても一両では足りないでしょう。本当にこのレベルなら冗談抜きでこんな呑気な記事を書いている余裕はなく、男女で居住区や務める会社が区分されてもおかしくないレベルです。

 

ところが、私含めて多くの凡人が知っている日本は少なくともこのような国ではありません。世界有数で安全に歩ける街であると思います。ただ、満員電車の改善は必要だとは思います。

 

本日は、この記事のダメな部分を徹底的に記述することを目的とします。

 

あまりにひどすぎる記事なので、最後に全文引用しておきます。

 

 

目次

・例外もいるで終わる話

・グレーをこなす人間をビギナーとは言わない

・肝心の数字が妄想

・まとめ

 

・例外もいるで終わる話

ある一人の痴漢常習者の意見から、「男全体はこうだ」と言いたいのかもしれませんが、はっきり言って例示されているこの方が異常です。例として出すにはあまりにも一般人からかけ離れているといえるでしょう。第一、本当に男性全体がこのレベルなら日本は世界一の強姦大国のはずですし、女性はとても対策なしで表は歩けないでしょう。電車という限られた空間だけで終わるわけありません。道を歩いていきなり行為に及ぼうとして逮捕される男が毎日表れて新聞に載り切らないほどになるでしょうし、これだけ女性保護が進んだ日本でそんな原始的な危険に何らかの対策がされないのはあり得ません。

なぜなら、本来痴漢行為というのは性欲のブレーキが利いていない結果、場所を構わず「性欲に負ける」形で繰り返し痴漢行為に走るわけです。その痴漢行為を正当化するために、「相手が望んでいる」と自身に性欲が思い込ませることで行動に移すわけですね。つまり、痴漢が性欲のブレーキが外れた状態であるということは著者も理解しているわけです。

しかし、性欲のブレーキが外れているのにもかかわらず、どうして痴漢行為だけで終わるとお思いなのでしょうか。性欲が止められない状態でどうして触って終わるでしょうか。電車でだけ、という状況をどうお考えなのでしょうか。本当に男性の性欲を都合のいい時だけ強く見ていますね。反吐が出ます。

はっきり言って、こんな例外的な人もいるよね、で終わりの話です。こういう人も世の中にはいるから注意しよう、あたりが落としどころでしょう。女性の代表として結婚詐欺をして相手を殺した木嶋みたいな女出されたらどう思いますか?

まぁ性依存症を男性が持っているというのなら多分そうなんでしょう。そこに強弱はありますし、ほとんどの男性は理性で制御しているので、理性が飛ぶような場面になれば普通の男性も変貌するかもしれませんね。しかしそういった理性が飛ぶような場面まで想定するのなら人間全体の話になるでしょう。別に男性に限った話ではないといういつものことです。まぁでも潜在的に男性がそういう性質を持っているなら男性専用車両の要望なんてありえないと思いますがね。

 

・グレーをこなす人間をビギナーとは言わない

電車の揺れでどさくさに紛れて触る人間がいるらしいですが、いるかいないかで言えばいるでしょうね。しかし、痴漢をしたときの社会的ダメージを考慮すれば、そんな冒険心一つで簡単にできるものというのは極めておかしな話ですね。加えて、そんなどさくさに狙ってできる人間を「ビギナー」とは言わないと思います。偶然当たってしまって痴漢だと言われたくない男性の方が圧倒的に多いと断言できます。社会的な地位を失うことを考えれば一般人はとてもそんなリスクを冒せませんし、冒したいとも考えません。

ここで、冒頭の男性を思い出してみると、実刑判決を受けており、既にリスクを度外視でき社会的に失うもののない男性といえます。(失うものがない)男性は確かに潜在的な痴漢になりうる人もいるかもしれません。「無敵の人」と呼ばれる失うものがない方は別で考える必要があるでしょうし、一般人と混同してよいとは思えません。

後は、著者は女性が持つ身体的な特徴を過信しすぎですね。ほとんどの男性は密着した電車内でも痴漢をしないということは、密着した状態であっても女性に対し興奮を覚えない、または制御しうる程度の興奮に過ぎないということです。密着してもその程度なのに、わざわざ誘ってまで愛の言葉をささやくのでしょうか。私には甚だ疑問ですね。同時に、ここでも男性の性欲が都合のいい時だけ抑えられ、都合のいい時だけ湧いてくるとお考えになっているのがよくわかります。

 

・肝心の数字が妄想

警察庁が発表した数字は年間4250件らしいです。この中には、再犯や冤罪・偶然も間違いなく含まれているでしょうが、あえてそのままの数字を使ってみます。このままでは10万人に遠く及びませんが、信じられないことに、「9割が泣き寝入りしていると言われている」というまさかの暗数が登場します。驚きの新情報です。

しかしながら、泣き寝入りといっても、根拠がないせいでその度合いが全くわかりません。明らかに痴漢されたレベルから、物が偶然当たり痴漢だと思い込んでしまったレベルまで含んでいないと9割という数は出せないでしょうし、明らかに偶発レベルの方が配分としては多いでしょう。また、本当にそれだけ泣き寝入りしてしまっているなら大問題ですから、女性側で何らかの自衛の動きが出ているはずですし、もっと女性専用車両は混雑するはずです。ほんの数十歩歩くだけで痴漢という地獄から逃れられるわけですからちょっとでも不安な女性は必ず利用するでしょうし、たかが数十歩の手間が痴漢の恐怖に勝つわけがありませんよね。ただ、現実問題女性専用車両が飽和しているという状況は都市部でも聞きませんし、むしろ近年は痴漢冤罪の方が問題としてささやかれているレベルです。

ついでに、女性専用車両に男性の協力は義務付けられますが、女性の協力は任意ですし、数歩の手間が痴漢の恐怖に楽々勝っている光景もあくまで個人的にですが見かけます。すすんで女性専用車両に協力している女性って実はあまりいないんですよね。その警戒度のから、被害に遭う頻度も知れたものなのかもしれませんね。

話が少しそれましたが、この定義があいまいで意味不明な暗数を受け入れたとしても、4250件の10倍ですから、42500件となり、記事中で言われる10万人以上の半数以下です。再犯や冤罪・偶然もすべて含み、意味不明な暗数さえ支持してこの数字です。もっと言えば95%が泣き寝入りとしても85000件です。どこからこの10万人以上が登場したのかといえば、著者のいう「グレーな人」を含めた妄想らしいです。

ふざけるのも大概にしてもらいたいですね。こんなごみのような数字を記事の題名に持ってきている悪意にすさまじいものを感じます。

ちなみに、こんなゴミのような数字をなお支持したとして、男性10万人という数字は男性全体を6000万人と考えると0.16%くらいにあたる数値です。要は男性600人に一人いるかどうか位の数値ですね。これを多いとみるか少ないとみるかは自由ですが「男性600人のうち一人いるかはわからないけど、男性全体が負うべき問題」として女性が突き付けていることは知っておいた方がいいのかなと思いますね。なおゴミのような概算を支持してこの値です。

 

・まとめ

イギリスでは「女性専用車両という形で女性の行動を制限することが安全につながるわけではない」として女性専用車両の案を2度否認しています。女性自身が自立ができないということを間接的に認める政策であるので、女性が反対したわけですね。

翻って日本はどうでしょうか。女性専用車両自体は公明党の暗躍も大いに関連しているので一概には言えませんが、痴漢をまともな男女でなくしていくために、どういうことをしてくださっているのでしょうか。数歩余分に歩いて「協力」してくださっているのでしょうか。冤罪を防ぐためにDNA鑑定に賛成してくださっているのでしょうか。こうした記事に対して、「数字の根拠がない、こんな記事で女性が騙されると思っているのか!」と表明してくださっているのでしょうか。自衛のために服装や行動に気を遣ってくださるのでしょうか。

痴漢を撲滅するために、どんなことをしてくださるのでしょうか。実際この記事が本当ならもはや行動していないと遅すぎですしね。

 

関連記事

 

karyokuhusoku.hatenablog.com

 

 

karyokuhusoku.hatenablog.com