炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

女性特有の課題が見つからなかった件

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こんにちは。火力不足です。

 

非正規雇用の女性に調査を行ったという記事ですが、正直何が伝えたかったのか非常にわかりづらいですね。女性特有の課題や、社会全体で負担を考えるべきゆゆしき問題はとりあえず見当たりませんでした。非正規雇用の実態と書かれた方がまだ妥当なように思いますね。これで女性の大変さを伝えるつもりだったのならその神経を疑います。

 

それ以外に、調査として疑問に思える点がいくつかありましたので、本日は調査としての疑問点を考えていくことを目的とします。

 

 

目次

・背景が多岐にわたる

・回答した女性はどの程度苦しんでいるか?

・最後の質問は狙いすぎ

・まとめ

 

・背景が多岐にわたる

調査では20歳~59歳の非正規雇用で働く女性を対象に今年7月26日~28日に実施。1000人から回答を得た。

ということで、人数は妥当ですが、回答者の背景が非常に多岐にわたります。結婚30年のパートさんもいらっしゃるでしょうし、不幸にも夫を事故などで失ったシングルマザーの方もいらっしゃるでしょう。一方で、ろくでもない男に逃げられたシングルマザーの方もいるかもしれません。また、婚姻の有無は記述されていないので独身の方もいらっしゃるでしょう。

一つ確実に言えるのは、年齢やその方の婚姻状況によって介護や育児・その他の事情が変わるので、マルチエンディングができる女性の人生を「非正規雇用で働く女性」としてくくって課題を考えても、浮かび上がるのは非正規雇用の問題くらいだろうということです。

どう考えても回答者ごとに様々な事情がある中で、女性の社会進出の遅れだとか男性の協力が足りないだとか国の支援が足りないだとかの断言はしようがありません。個人の背景で対策も変わるので、画一的に進めようもありません。せめて既婚と未婚、35歳以上と未満くらいで区分しないとめぼしい情報が得られません。

要するに、色々な女性が回答しすぎて実態が全然わかりません。

 

・回答した女性はどの程度苦しんでいるか?

非正規雇用は確かに問題です。特に、非正規でありながら正社員と同等の労働を求められるような派遣は、労働者としては性別に関係なく撲滅していくべき雇用形態でしょう。

では、実際調査におけるどの程度の女性がそのような窮状に陥っているのでしょうか。

非正規(47%)の35時間以上(26.2%)のうち、36.6%は正社員として働く場所がなかった。

つまり、概算すると調査に回答した女性の5%(50%×25%×40%)がこうした不本意な選択を強いられていることになります。私としては思ったより少ないなと思いましたね。性別に関わらず、男性でも労働者の5%くらいはこうした窮状に陥らざるを得ない社会構造になってしまっています。むしろ男性だともっと多いのではないでしょうか。

その他の選択肢ですと、「家庭の事情を優先しなければならなかった」というのも、勘案されるべき事情だと考えます。女性に限らず起こりうる話ですからね。ただ、この回答を概算しても女性全体の15%(50%×30%)です。上の正社員として働けない女性と合わせても20%です。もっとも、この20%という数字を軽く見るかは重く見るかは人によって異なりますがね。

ただ、そのほかの回答を見てみると「仕事として簡単」「自分の都合に合う」「責任が軽い」といった大変さとは程遠い回答であり、そうした回答をなさった方も数多くいらっしゃったことから、女性の大多数が困窮していると考えるのはどうやら妥当ではなさそうです。

上述の通り、勘案されるべき事情がある女性が「2割もいる」のか、「2割しかいない」のかはわかりかねますが、8割の方が不満のない職業選択をできている時点で女性だけが人生のルートを閉ざされている感じは全くしません。非正規雇用の女性に尋ねてこの結果です。

その他、正規雇用の転換や経済的なゆとりに関しては、非正規で自分の時間都合がつくから仕方ないという現状の雇用形態そのものの問題です。女性特有の課題ではありませんね。

 

・最後の質問は狙いすぎ

明らかに最後の質問は作成者が結果を狙いすぎです。これは回答者が気の毒ですね。よって、まぁ両立が大変だと自覚している女性が多いくらいに認識しておけばよいでしょう。「女性だけが」という回答文の作り方に絶妙な作為を感じますね。

時間は平等なので全部詰込むのは相当難しいですが、それも女性が選んだ権利なので他者に多大な迷惑をかけない程度に突き詰めればよいのではないでしょうか。マルチエンディングも楽ではないってことですね。

 

・まとめ

最も支持されたコメントが見られたのですが、ここにすべてが詰まっているように思いますね。

女性だって働きたいんだ、稼ぎたいんだって記事よく見るけどさ、家庭に入りたい、家庭を優先したい女性もたくさんいるんやで(´・ω・`)

 

しかし、数年前は間違いなくこうでした。 

女性は家を守りたいんだ、子供を育てたいんだって記事よく見るけどさ、会社に入りたい、稼ぎを優先したい女性もたくさんいるんやで(´・ω・`)

 

どっちの女性も一定数いらっしゃるのでしょう。どちらを実現するのも自由ですし、両立も可能ならやれます。しかし、男性にはどちらなんてほぼありません。その分悩む必要はありません。

別に女性に家庭と仕事両立しろなんて誰も言ってませんよ?誰も言えませんよ?選べるのですから自分に合った選択肢を選べばよいのではないでしょうか。その分決定には自分の責任が伴いますがね。

 

ちなみに男性から言えばこうですね。

男性は働くんだ、稼ぐんだって記事にさえならないけどさ、家庭に入りたい、家庭を優先したい男性もたくさんいるんやで(´・ω・`)

 

皆が選びたい道を選べるのが最も良いですが、なかなか実現は遠そうです。

 

参考記事

 

karyokuhusoku.hatenablog.com

 

 

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