昼食をチェックできる余裕と資源がない
こんにちは。火力不足です。
食生活に関するチェックとのことです。確かに栄養上は油ものや過剰なカロリー摂取は良くないでしょうし、気を配れるのならそれに越したことはありません。
しかしながら、多くの人は気を配る暇はありませんし、その必要もありません。
こうした形で話題に出るたび「やった方がよいのかな」という思いが多少よぎりつつも、月日が忘れさせていく繰り返しだと思います。
本日は、こうした「理想の食生活」が浸透しない理由を記述することを目的とします。
目次
・あらゆるハードルが高い
・抑圧がストレスを呼ぶ
・その割に実感が少ない
・まとめ
・あらゆるハードルが高い
今回の記事のようなバランスの良い食生活を実現するために不可欠になるのが、時間とお金です。まず近隣にバランス良く食事を提供してくれる外食店が運よくあればよいですが、なければ毎日足を運ぶのは難しいでしょう。弁当という手もありますが、それも別の問題がありますし、そもそも探したりする時間も必要になります。また、早食いをして食べ物を一気にとらず、ゆっくり噛んで味わうための時間もあった方がよいですね。また、食べる順番も血糖値の上昇を抑えたり、消化を促進するものから摂取するのが理想でしょう。そして、食後にすぐ動けば消化吸収に悪影響を及ぼしてしまうので、休息も必要です。
企業で働いている方はもちろん、主婦や学生でもこれだけの時間をかけて毎食とるのは非常に難しいのではないでしょうか。昼食だけでも決して簡単ではありません。
さらに、上記のは時間のみの問題です。金銭的な話も無視するわけにはいきません。バランスのとれた食事はラーメンやオムライスよりも値が張る傾向にあるでしょう。一日ならともかく毎日の食費の上昇は目に見えて手持ちに影響します。
加えて、ここまでで話してきたのは栄養面やカロリーのみです。実際のところ健康に気を遣おうと思えば、野菜の残留農薬や塩分・添加物などの他の要素もまだまだ吟味できます。
要はきりがないってことですね。妥協を許さなければどこまでも厳しくできてしまいます。
・抑圧がストレスを呼ぶ
たとえ栄養をバランスよく摂取できたとしても、それが本人の満足度に直結するかはまた別の話です。栄養やカロリーに配慮すると、ほとんどの場合自分の欲求には逆らうことになりますし、味に妥協せざるを得ない場面も出てきます。ただ、食事というのは多くの方にとって楽しみの一つであり、そこで節制や我慢を強いられるのはあまり気分の良いことではないでしょう。実際、ダイエットなどで自身に我慢を強いると、反動が出て結果的に悪化することもあり得ます。
つまり、気を付けて我慢した結果ストレスが蓄積してしまい、収支がかえってマイナスになってしまう可能性もあります。良いことばかりではありません。
・その割に実感が少ない
では、万が一ストレスもそこまで溜めることなく、無事に栄養バランスのよい食生活を達成したとしましょう。しかし、それで劇的に変わった一般人がいるのでしょうか。プロスポーツ選手など、全身を酷使する人なら有効かもしれませんが、デスクワーク中心では明らかにわかる変化を体験するのは難しいように思います。それこそ、人間の健康に関わる重要な分野ですから、研究結果が既に出ていてもおかしくありません。
おそらく良い兆候は出るのでしょうが、目に見えて調子や寿命が変化するほど要因としては大きくないのかなと感じます。どれだけ健康に気を遣ったとしても、不幸にも亡くなってしまう方は一定数いますし、逆に劣悪な食生活に身体を順応させられる人もいます。
投資の割にリターンが薄い、というか不明瞭というのが現実的な考えでしょうか。
・まとめ
ただ、安く時間を悠々と使ってできるのなら、取り組みたい方は少なくないのではないかというのも体感では感じますね。現状では取り組むために必要なリソースがあまりにも不足しているということなのでしょう。やはり社会構造を転換せざるを得ない時期を徐々に迎えつつあるのかなと思います。
とはいっても、全員が気を配るようになるとは思えませんし、残念ながらどれだけ気を付けても絶対はありません。
それぞれで選びたいやり方を選び、他者を潰すことがないまま貫きたいものです。