女性と男性と大人を嘲っているだけ
こんにちは。火力不足です。
新たな告白ハラスメントなるものか登場…したのかと思いましたが、実際のところまぁハラスメントというほどのことではありません。男女分断を進めたいか女性様だけの世界を実現したい人間が些末な例を取り上げただけのようです。
記事から学べることは一切ないものの、やり方が整備されていない恋愛市場における「告白」について考えるのは興味深いので、本日は告白における「大人の対応」について考えることを目的とします。
目次
・どういうのが大人？
・今回の例は確かに迂闊
・どう学ぶか？
・まとめ
・どういうのが大人？
記事中にある例はコミュニケーションと恵まれた容姿を兼ね備えた強者のやり方なので、参考にならないでしょう。個人的な連絡先の交換だけでセクハラ認定を受けかねないこの世の中で、どうやってデートをしろというのでしょうか。それとも、そういう恋愛弱者はいないとお考えなのでしょうか。あるいは、恋愛弱者は努力によって強者になれるとでもお考えなのでしょうか。それとも、弱者はさっさと市場から降りろと遠回しに進めてくださっているのでしょうか。最後のはないですね(笑)
とにかく、強者ならこんな愚かな失敗はしないですし、弱者ならそんな段階に至れないからこそ「大人の対応」とやらができないのです。意識高い系が意識の高い人間になるために模索する時期があるように、大人の告白をするためには「大人っぽい告白」をするという失敗は過程に存在するでしょう。個人的には、そういった大人になるための失敗を笑って受け流しつつ、「今度は…」と貴重な観点を伝えて、なおかつ変わらない関係を維持できるのが大人の対応というものではないでしょうか。少なくとも「ありえない、ハラスメント」と断じるよりは「大人の対応」に感じますね。
また、身体的な差を除けば、別に男性に限定する要素ありませんよね？例えば女性が使うような周りから囲って、断れない状況を強引に作るのは「大人の告白」といえるのでしょうか？自分が告白しないならセーフでしょうか。受身は楽でよいですね。
・今回の例は確かに迂闊
とはいえ、今回記事中に挙げられた例は確かに迂闊です。自分の気持ちを成仏させたいだけの自滅はされた側にとっても迷惑になるのは間違いありません。では、こうした迂闊な行動をとってしまう男性が生産されるのはなぜでしょうか？そこを考えずにただ、迂闊・邪魔・迷惑・セクハラと文句を言っていても仕方ありません。
個人的には、男女間が等身大の異性と向き合う期間を教育で設けられなかったことが一因だと考えます。あらゆることに言えるように、告白についても学習する機会は必要でしょう。それが才能でできてしまう人間もいますが、それもあらゆる技能について言えますし、恋愛だけが学習の例外にあるとは思えません。容姿や運動能力などわかりやすく異性に好かれる要素に恵まれなかった結果、学校で「職業人」になるように勉強し、ある程度異性と関わらない生き方を確立したのちに唐突に「恋人いないの？結婚しないの？」と言われても正直困惑してしまうのではないでしょうか。その結果、どうしていいかもわからず、他者にも聞けず、こうして玉砕する男性が出てしまうわけです。
・どう学ぶか？
こうした現状に対し、強者からは「どうして努力しないの？」というありがたいお言葉が飛び出るかもしれません。では、逆に問えば努力すれば学習できますか？
失敗すればいい？失敗すればセクハラです。周囲の笑いものになって必ず居づらくなるでしょう。
上手な人の見様見真似をすればいい？上手な人のコミュニケーション能力は一朝一夕で真似できませんし、多分に容姿に依存します。第一試す相手もほぼいません。
努力した結果どうなりそう？別にそもそも異性から好かれやすいタイプでもなく、今の人生にそこまでの不満があるわけでもなければ、劇的に変わることは考えにくいですよね。
要は、お金で相手をしてくださる女性を相手に修練を続ければ習得はできるのでしょうが、多くの男性にとって、そうまでして習得したいほどのものではないでしょう。
恋愛の主導権を握るのは女性ですし、男女平等も進んだことで、恋愛を主導する大人の女性が日本にごろごろいらっしゃってもおかしくないはずなんですが、あいにくそんな話はメディアでもさっぱり見かけません。
・まとめ
そもそも大人というものがあいまいなので、議論のしようがありませんが、個人的には、しいて定義づけするなら相手の失敗を上手に受け流して、その後も変わらない対応ができるのが「大人」なのでは？と思いますね。
こうした記事に賛同するのが大人の女性なのでしょうか？だとしたらそれは侮られているのではないでしょうか。女性も男性も大人も嘲っているように思いますね。
