炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

瞬く間に一年は経ち、J2は終わる

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こんにちは。火力不足です。

 

本日の16:00からの試合をもってJ2の全日程が終了し、昇格プレーオフを残すのみとなりました。昇格が既に決まっていた湘南・長崎はともかく、6位までの昇格プレーオフ争いは熾烈を極めました。部外者としてみるのは非常に興味深いものがあるのですが、当事者としては例年にないほど地獄と言える最終戦になったのではないでしょうか。

 

勿論、完全に昇格が確定したわけではなく、まだまだプレーオフは残っています。だとしても、年々J2の昇格争いは激しさを増しているように思います。今後DAZNによる上位クラブの金満化がますます進むことを考えると、今期のJ2ほどの昇格争いはしばらく起こらないように感じました。それにしても徳島がプレーオフに進めないのは衝撃であり、恐怖ですね。選手の配置により優位を築いてきた魅力的なサッカーでさえ7位で終わってしまうのは、選手の絶対的な質の重要性とサッカーの恐ろしさを改めて痛感させられます。

 

本日は、J2を一年間追ってみての印象を記述することを目的とします。

 

 

目次

・長所の潰しあい

・審判とファールの質

・まとめ

 

・長所の潰しあい

J1と比較すると、J2はいかに相手の良さを出させないかという手法に舵を切っているチームが多かったように思います。J1では、ある程度の対策はするものの得意な形を出し切ったうえでどうするか、という展開になるケースが目立っていたように思います。試合自体を塩漬けにして硬直させるような手法はJ1ではあまりお目にかかれませんでしたね。恐らくそれをやろうとしても選手の質で押し切られてしまうのでしょう。選手の質でどうしても劣ってしまうゆえの一種の弱者の兵法と言えるかもしれません。勿論、徳島など確固たる自身のスタイルに基づいて魅力的なサッカーを志向したチームもいましたが…。

それにより、相手の形に持ち込ませないための肉弾戦を頻繁に目にすることになりました。ただ、それが見る側・プレーする側・裁く側の3方に良い方向に働いた気は年中通してしませんでしたね。スタジアムの外へ出ればJ2の方が魅力的そうですが。

 

・審判とファールの質

年中気になったのが、選手のファールです。勿論J1でも危険なタックルや悪質な肘、ハンド見逃しなどの重大な誤審はいくつもあるのですが、J2ではましてファールに違和感を覚える機会が激増しました。素人が一応競技規則をある程度読んだうえで見ても、悪気はないが危険なファールを見かけたり、そうしたプレイに対して一貫しない基準で審判の注意が甘かったり、そもそも主審や線審に余裕がなく肝心なシーンを見れていないという場面はない試合の方が珍しく、ない時は国際主審の方が担当しているケースだったということが多かった印象です。

単純に決定的な場面を良いポジショニングで見ることができていなかったり、ジェスチャーや選手との意思疎通がはっきりしていなかったり、ファールへの基準があいまいで試合が荒れたり、オフサイドの見逃しや誤審、外国人選手への厳しすぎる基準といった審判に起因するものが非常に観戦の上ではストレスでした。加えて、無駄に危険なだけの悪気のない悪質ファールの連発、足裏を見せたタックルなどが合わさって「球際に強い」という言葉にごまかされた怪我に繋がりうる危険なプレーが乱発されて、しかもそれを審判が裁けないという地獄が嫌でしたね。怪我なんてお互いに得しないですから、足裏系統や過度なプッシングはきちんと選手審判双方で制御してほしいものです。

 

・まとめ

結局あっという間に一年は経ち、J2を一年追いかけた中で楽しいことや興味深いことはありました。特に、徳島・東京V・千葉の外国人監督によるスペイン式のサッカー導入は、今期のJ2を大いに沸かせ、真綿で首を絞めるような手練れの日本人監督たちとの激突は非常に興味深いものでありました。最終的にチームの完成度で桁違いだった湘南、ジャパネットによる分厚い支援を受け、J2を熟知した勝ち抜き方を完遂した長崎が自動昇格を決め、攻撃極振りの殴り合いサッカーとの心中に賭けた名古屋、戦術ウェリントン&個のディフェンス+王国民パワーで生き残った福岡、ロティーナの元守備から入り、手堅く勝ちプレーオフのライバルを叩き落とした東京V、ハイラインをやめプレッシングと基調としたオーソドックスな手法に戻ってきたジェフ千葉と、昇格プレーオフは混沌の様相を呈しています。

2週間後には結果がわかるわけですが、果たしてどうなるのでしょうね。

選手層で言えば名古屋は勝たないと恥と言えるくらい質には差があると思いますが、はてさてどうなるでしょう。監督の差が如実に表れるプレーオフはどんな結末になるのでしょうか。実際名古屋の戦力で「選手が足りない」と言っていたら他のチームからボコボコにされると思います(笑)また、同じ相手に三回同じやり方で敗北したり、審判に泣かされたらもう笑うしかありませんね。