炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

今やまともに結婚できる人の方が珍しいのでは

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こんにちは。火力不足です。

 

独身を「あえて」貫くという表記での記事ですが、今や良し悪しはともかく独身は「あえて」選ぶ選択ではなくなりました。冷静になってしまえば、皆が皆するものでなければ、お金がなければ、異性のことを知ってしまえば、おいそれと簡単にできる選択ではないでしょう。

「まずやってみろ」という声もありますが、そんな簡単に外食に行くような考えでの結婚をお望みなのでしょうか。飽きたり、向いていないとわかってすぐ辞められるものでもありませんし、禍根も借金も残るでしょう。一部の層はともかく、大抵の凡人は自身の現状を踏まえたうえで結婚を選択しないのでしょう。大抵の独身層は結婚について深く考えていないのではなく、深く考えたうえで自分の手には負えないと考えているのです。

その辺りの曖昧な点は実は調査で明らかになっていません。「結婚しない」と「結婚できない」の差は個人的には極めてどうでもよいのですが、なぜか毎度こういった記事ではやたらとそこに拘泥する印象があります。正直なところ、物事は行動の有無を決定したのちに実行の可否を考慮するので、「しないんじゃなくてできない」というのは批判として的外れです。酸っぱい葡萄というのも自由ですが、今や独身者に向かって既婚者が「独身は寂しいに決まっている」といった形で酸っぱい葡萄を投げかけるのを見かける方が多いのは興味深いですね。

 

本日は、時代遅れなタイトルと感覚に対し突っ込みを入れることを目的とします。

 

 

目次

・みんな現実を知って、みんなしなくなった

・結婚しても孤独

・まとめ

 

・みんな現実を知って、みんなしなくなった

結婚がここまで廃れたのは、現実がインターネットにより知れ渡ったことが大きいと思います。インターネットにより、結婚は天国ではなく、独身も地獄ではないことが明らかになりました。DVをはじめとするひどい夫の情報や、夫を叩き潰す非道の妻の情報が溢れました。加えて、マスコミを中心に女性を保護しすぎた結果、普通の男性が女性に近づきづらくなったことで、恋愛は衰退しました。

そもそも異性間でつながる機会が減少し、結婚のブラックボックスが開き、給料も下がって時間もない状態で、結婚に前向きになれる方がすごいと思いますね。素直に尊敬します。慎重かつ真面目に考える人ほど、とても結婚に前向きになれないでしょう。結婚を相性のくじとすれば、「はずれ」を引くことは自分の人生の崩壊を意味します。慰謝料を請求され親権を失います。実際に崩壊した人も自身の観測範囲に現れました。勿論真偽はわかりませんが、妥当性の高い情報が溢れるようになれば、少なからず警戒はするようになります。

そして、一定数が結婚をしなくなれば、周りに流されやすい日本人は一気に結婚しなくなります。自分の人生を充実させたいからこそ結婚を選択するのです。本能的に自分の血筋をつなげることに喜びや義務感を感じる層や、両親の幸せな姿を見て育った層は充実すると思って結婚するでしょうし、そういったモチベーションに乏しい層は結婚する必要はないでしょう。

両親の関係の良さと自身の結婚願望についての相関は気になりますね。

 

・結婚しても孤独

熟年離婚孤独死の問題が語られたり、上述のような女性に有利な離婚が事例として登場してしまったことから、結婚が孤独を防ぐとは言えないことも証明されました。幸せなうちだけ、若いうちだけ孤独でないのなら別に独身と何も変わりません。結婚した世帯を対象にした調査はありますが、大抵は結婚後数年のいわゆる「幸せ絶頂期」の層がどれだけ含まれているのかの記述がないような曖昧なものばかりで、一概に結婚=幸せと断言できません。

感覚的には、以下のようなパターンに分岐すると思います。

 

  1. 結婚後子供が生まれるまでは絶頂期で、この層を多く含む調査ほどポジティブな結果が得られるが、出産を機に、妻の愛情は子供に移り、お互いの悪い面が目につき始める。傾向として夫は仕事、妻は育児のストレスを抱えるようになり、まともなコミュニケーションを意識的に相互で取るようにしないと、夫婦仲が悪化していく。この時期に調査をするとネガティブな結果が得られやすい。

ここで、妻側が夫を尊敬・信頼しているかによってルート分岐が発生する。

 

a. 夫を尊敬している妻はその感謝や尊敬が夫に伝わるため、比較的円満な結婚生活を送る。

 

b.  夫を尊敬していない妻はその侮蔑や卑下が夫に伝わるため、DV・学習性無力感・離婚などの形に至る。惰性で続いても、そこに幸せはない。五体満足のうちはぎりぎりどうにかなっても、失えば金を持って逃げられる状況。

 

結婚がaの方向に進むのが主流であれば、実際多少困窮していても結婚には進めると思います。ただ、現状の日本での離婚の発生状況や、異性に対する失望・絶望、男女平等の成れの果てを見れば、bの方が残念ながら多いのでしょうね。あるいは、bが例外ではないという印象そのものが、結婚へ二の足を踏む現状を作っているともいえそうです。

たとえば、今話題の松坂大輔選手の現状を見て、結婚に前向きになれますかね?幸せな生活をイメージできますかね?

 

・まとめ

もはや、「あえて」結婚しない独身ではなく、「あえて」結婚する時代だと思います。理性ではできません。未来のことを真面目に考えるほど、結婚には二の足を踏みたくなるでしょう。

また、こうした調査に関して言えば、婚姻年数と子供の有無、家庭の年収といった情報を複合して明らかにしないと、調査対象を操作する(※本来はタブーです) だけで結婚に関してどんな結果でも出せてしまいます。年齢や収入について標本に関する情報がない調査は、もはや電子ゴミと呼んで差し支えないかもしれません。

加えて、男性向けの話で言えば、そもそも異性と関わらず、性欲を我慢し自身で処理する男性が今社会では求められています。性的に奔放で女性がらみの問題 (セクハラ・不倫など) を起こす男性よりも、問題を起こさない駒として性欲さえも制御できる男性が求められています。そして、どんどん性欲を制御する方向に進めば女性と人間として交流する意味はあっても、異性として交流する意味はなくなります。

要は、個人としても、社会としても、国やマスコミさえも、結婚から異性から遠ざかるような方向に進めていれば、当然結婚は縁遠いものになります。ここまで確信犯的に遠ざけておいて少子化を嘆くなんて大根役者もいいところですね。