炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

安定を望むほど、安定からは遠ざかる

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こんにちは。火力不足です。

 

正社員になれない社会構造への不満について、問題提起をしております。それだけなら有意義なのですが、またしても女性を利用しております。

一見女性のやむを得ない困窮を描いているように見えますが、実際は正社員の中でも、時間の都合がつきやすく安定した給与があり、なおかつ自身に合った仕事を求めております。

求めること自体は勿論悪いことではないのですが、そういった仕事をしたいのは別に女性に限った話ではありませんし、多分世界中の労働者がそうしたいと考えると思います。そこで妥協するかしないかを選ぶのは本人の自由です。どうしても巡り合わせはありますし、上手くいかなくても、そこは理想を追求するうえでのリスクとして考慮しておくべきでしょう。

 

また、そのほかにもいくつか気になる点があり、「母だから女性だから支援が必要」という短絡的な発想に至るべきではないと考えました。

 

本日は、思考停止の支援をするべきでない理由と、解決策について考えることを目的とします。

 

目次

・無計画な離婚

・問題は社会そのものと解決法

ベーシックインカムへの移行

 

・無計画な離婚

幼い子どもを抱えているのなら、離婚をするべきではないでしょう。基本的には集団生活をした方がリソースを集約できることから、様々な出費を抑えられます。また、子供への悪影響を考えても、簡単に選択できるものではないでしょう。夫から責められて、恐怖を感じるようになったとのことですが、うつ病から復活した人間が、過剰な攻撃性を有して責め立てるとは考えにくいです。うつ状態から回復するために妻の献身があったのなら間違いなく夫は感謝しているでしょうし、厳しい言葉を言うどころかむしろ率先して優しくしようと普通は思うでしょう。人間は辛い時に優しくしてくれた人のことは忘れません。

加えて、本文中にあるような責めの言葉も背景がわからないので何とも言えません。恨み言の一つでも言いたくなった結果かもしれませんし、そうではないかもしれません。

妻目線で終始書かれているため、すべてその通りかもしれない一方で、自ら子供を抱えて不幸と窮地に赴いている可能性も否定できません。勿論ただ夫がクズだった可能性もありますが、クズはうつ病にはならないので多分違いますね。他人のせいにして責任転嫁しながら平気で他者を責められるからクズなのですが、そんな人間はうつになる前に、誰かのせいにして悠々と生きられます。

離婚した理由が、「夫が使えないと判断したから」と邪推してしまいます。

唯一、子供を夜に預けられる場所がないという観点についてはある程度納得できます。しかし、それを整備するのは女性の役割だと思います。なぜなら、男性がやっても解決しないからですね。

 

・問題は社会そのものと解決法

性別が完全に無関係とは言いませんが、正社員への道が今や厳しいのは男性も同じです。一見売り手市場といわれ、就職が恵まれているように言われております。確かに、氷河期と言われた時代と比較すれば恵まれているのは間違いないと思います。しかし、増えた椅子は電気椅子やとげ付きの椅子、空気椅子も少なからずあり、依然としてある程度まともな椅子に座るための椅子取りゲームは激化しています。受け皿が整っていない社会自体の問題ともいえるのですが、一気に女性の社会進出を進めればこうなります。また、方針として「男性も長時間労働は厳しいでしょうし、双方楽になるような働き方を進めないと皆さんしんどいですよ」というような方向性の提案が女性側からあれば乗っかりたいのですが、残念ながら「女性は大変だから何とかしろ、負担は男にやっとけばいい、抗議するな男のくせに」といったようなとても賛同できない提案しか目にしないので、そりゃ解決しないよなぁと感じます。こういった記事でも、「○○が足りない、欲しい」というのはいくらでも見かけますが、負担まで考慮されているものは全くと言ってよいほどありません。

 

ベーシックインカムへの移行

個人的には、そろそろ条件付きのベーシックインカムを導入するべき時が来ているように感じます。具体的には、行政における国庫支出金のように、国から国民全員へ使用用途を限定して金銭に準ずるもの(電子マネーなど)を月8~10万程度配布した方がよいと考えます。使用用途を限定するのは、パチンコやギャンブル・自分磨きに使わせずに最低限の生活を義務付けるためです。

年収や貴賤に関係なく、全員に同額をマイナンバーを通じて配布すればそもそももらわない人間がいないわけですから、誰がどの程度納付しているかという面倒かつ煩雑な管理が不要になります。また、不正に多く給付をもらおうとすることもほぼなくなります。一人にいくらと決まっていますから、「あなたは既にもらっていますよ?」で終了です。例外はすでに亡くなった人間の給付をもらい続けようとする現状の年金同様の手口でしょうか。その点については、健康寿命を延ばすことならびに、効果の薄い延命治療の廃止(健康な高齢者はかっこいいといった価値観の変化を促す)でそもそも延命そのものを減らすことで、それに伴う偽装も減らせると考えます。

ネックになるのが財源ですが、既存の年金と、嗜好品にかかる消費税の増税あたりでしょうか。可能なら消費税の増税はやりたくはないですがね。逆に法人税所得税を下げることで、富裕層に気持ちよくお金を使っていただいた方がよいでしょう。

何とか生きているだけでは、人は遊べませんから、遊ぶために多くの人はある程度の労働も選ぶでしょう。そして、生きていくことはできるわけですから、犯罪企業に労働力を買い叩かれる危険性も下がります。「生きていく見込みがあれば」不利な条件を目の前に働く必要性はありませんし、「無敵の人」化する危険性も減らせるでしょう。個人の犯罪・法人の犯罪を抑止するコストとしても、いよいよ現実的に払うべき時が近づいているように思います。

 

・まとめ

記事冒頭の一文が、なんとも感覚の相違を表している気がします。

 

「正社員になって安定した生活がしたい」―と当たり前の夢を思い描く彼女たち。その道のりは、そんなにも遠く険しいものなのか。

 

今時、正社員になることと安定は同義ではありません。しいて言えば自分の頭で考え続け、時には思い切った行動もすることが逆説的に安定につながるのではないでしょうか。また、安定した生活は当たり前の夢なのでしょうか。そもそも夢なのでしょうか。

リスクを嫌がるゼロリスク症候群こそが、彼女らを最も安定から遠ざけているように思いますね。