炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

少子化対策には男女平等を止めるのが一番

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こんにちは。火力不足です。

 

少子化という深刻な問題に対し、子育て支援として望ましいものを尋ねた調査となっております。税や社会保険料を増加させたり、保育施設を整備したり、職場環境を整えたりという声が上がっています。

しかし、この記事に上がっているすべての要素を実現したとしても、少子化は止まりません。むしろ悪化する可能性さえあると考えます。特に、少子化対策を社会全体で行うというのは、正論であり理想であり私自身も正しいとは思いますが、実現は決してしないでしょう。

 なぜなら、保育園を拡充しても、結婚する人がそもそも増えないからです。

 

本日は、少子化対策について考えることを目的とします。

 

 

目次

・そもそも分析不足

・男女平等の弊害

・まとめ

 

・そもそも分析不足

実際、ネット上でもメディア上でも保育施設は全く足りていないことになっていて、呪詛があちこちにありますね。昨年は「保育園落ちた日本死ね」なんて言葉が流行語になっておりました。それくらい不満を抱える層がいらっしゃることは重々承知しています。

しかし、日本全国津々浦々で不足しているということはまずありえないでしょう。何より少子化が進んでいるということは保育園に入る子供自体の数が減っていますし、育休も思いっきり使い切る層が一定数はいらっしゃるはずですから、社会進出=保育園が必要という図式は必ずしも成り立つとは限りません。自身の観測範囲で言えば、保育園のバスが子供を迎えに行く距離は伸びており、子供を集められていないのかなと感じます。ただ、人口が集中したエリアでは、それこそメディア上の笑えない保育園不足に直面しているのでしょう。

よって、全く足りていない場所と、むしろ作るとハコモノになってしまう場所、あるいはそもそも女性が働ける職場がないので保育所も必要ないという別の問題を抱えた場所など、地域差が存在すると考えられます。恐らく都心部の問題だろうとは思うのですが、そうなると全国一括で税金を課すという考え方が妥当なのかも怪しくなります。

少子化対策を進める上で、保育所の増設が解決になると考えるのであれば、どの地域がどの程度不足していて、足りないならばそれは公設なのか私設なのか、場所はあっても保育士が足りないのか利用者が金銭以上のサービスを要求して成り立たないのかなど、突き詰められる要素はいくらでもあります。むしろ、この程度のことを調べることなく保育所の増設をされても困ります。

現状保育所の増設が必要な地域は間違いなく存在すると思いますが、量を見誤って作りすぎても被害を受けるのは子供です。数十年後にはハコモノになり税金も無駄になります。感情論で乱造しても誰も得しません。

 

しかしながら、保育施設や働き方をいくら変えたところで、個人的には少子化は止まらないと思っております。保育施設はあくまで結婚した人間が一歩先へ踏み出すための援助措置であり、そもそも結婚しない人間には率直に言えば関係ありません。今の日本が皆婚時代で少子化に進んでいるなら措置としては正しいと思いますが、そもそも結婚の数が減っている以上、大きな効果は得られないでしょうね。

 

・男女平等の弊害

そしてここまで日本人が結婚しなくなったのは、端的に言えば団塊世代の男性とその娘世代の女性がやりすぎたことが原因だと思います。まず結婚に「3高」という形で市場原理を持ち込んだことで自由恋愛の愛を否定し、次に亭主バッシングを繰り返したことで下の世代の男性に「結婚は良いものとは限らない」という現実を見せ、ATMとして活躍して熟年離婚で棄てられた先輩を見て、適齢期男性は学習しました。

それでも女体が果てしなく好きであったり、世間体に負けたり、そもそも身近に素晴らしい女性しかいなかった男性は結婚したでしょうが、「頑張れば・夢を見ていれば・ちょっと努力すれば」結婚していたであろう男性は結婚を止めました。結婚に現実やメリットが女性の手で持ち出されたうえで、女性と結婚し養うメリットを冷静に考えると、割に合わないと感じてしまう男性は一定数いたのでしょうね。この時点で結婚が遠ざかったので実は少子化は20世紀時点で始まっています。

しかし、ここで何を狂ったのか、日本は男女平等に舵を切ります。そのうえで、今まで男性が持っていた優遇とそれに伴う負担、同様に女性が持っていた優遇とそれに伴う負担をよく考えて的確に分配するべきでした。女性を自立した対等な存在とみなすべきでした。当の男女平等の制度を考える側が女性を舐めていた結果、完成したのは「女性を保護するのは善」という思考停止に基づいた男性側に負担の寄るシステムでした。ここをきちんと整備しなかったことが、日本の男女平等における最大の汚点だと個人的には思いますね。そして、その思考停止に女性は乗っかってしまいました。実際楽ですし仕方ありません。

ここで。「男女平等のはずなのに、負担は男性が背負う」といういびつなやり方が誕生してしまったと考えます。

当然のように、男女平等教育で育った子供も、平等と言われる一方で男子だけが大変な環境に回されたり、女子だけがもてはやされたり、それでいて大人からは「男らしさ」の発揮を求められたりといった歪みを受けることになりました。生まれつき身体的な特徴に恵まれ、女子が寄ってくる男子にとってはなんてことはなかったかもしれませんが、世の中そんな男子の方が少ないです。

女子がらみでいい思い出のないまま育った男性がいざ大人になって、「子供作らないの?」と唐突に言われてもどうしようもないでしょう。そもそも自分にそんな魅力もないし、努力の仕方もわかりませんし、努力したところで仕事よりさらに実る保証もありません。ついでにインターネットに溢れる情報も結婚に関してはひどいものが多いです。こうして、あらゆる要素で少なくない男性の結婚へのモチベーションを著しく低下させてしまったことが少子化の第一原因だと思います。

こうして、男性側の本音もひどいものが増え、情報が粗雑になり、結果女性に普通の男性の本音が伝わらなくなったと思います。日常生活では女性の悪口を言おうものなら四面楚歌にされますから絶対に言えませんし、メディアも女性の悪口は書きませんから、女性は日常では賛美されるにもかかわらず、ネットには極端な呪詛が並ぶという状態が出来上がってしまいました。加えて、セクハラなどの女性保護が過剰に浸透した結果、ますますリスク管理のできる普通の男性は女性に近づきづらくなったと思います。こんな状況で結婚と出産について前向きに考えられる方がすごいと思います。案の定、適切な情報が得られなくなった女性は、それなら別に男は不要と言わんばかりに、社会進出を果たし悠々自適に独身生活を送る方が増加しております。勿論男女ともに職場環境による時間の不足の影響はあるでしょうが、じゃあ時間ができれば男女は積極的に交わるのか、を考えれば、個人的にはノーだと思いますね。そんな皆さん異性のこと好きではないでしょう?特に、平等にされてらしさを失ったよくわからない自分とは異なる特徴を持った相手なんてそうそう好きにならないでしょう。

 

・まとめ

自分自身が少子化の原因を答えるのならば、「女性を過剰に保護しすぎたこと」が原因と答えます。それは法的なシステムについてもそうですし、個人的な意識についてもそうです。

女性を過剰に保護した結果、出生率は別に増えず消費に回されただけでした。

本来、社会進出を進めたいのであれば、女性自体の意思の尊重並びに、旧来のシステムの長所・短所とそれに付随する負担の行き所は本当にちゃんと考えるべきでした。少子化を防ぎたいのなら、教育を徹底してむしろ「モテない」とされる層に恋愛や結婚の魅力を仕込むべきでした。

実際、保育園が充足したとして、「よっしゃ結婚しよう!」ってなるのでしょうか?あと一人産もうというモチベーションは多少増加するかもしれませんが…。

あと30年くらいすればまた風向きが変わるかもしれませんが、しばらくは厳しいでしょうね。