炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

呪縛を解き放った名古屋グランパス

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こんにちは。火力不足です。

 

本日瑞穂陸上競技場で、名古屋グランパス湘南ベルマーレの試合が行われ、名古屋が3-2で勝利しました。勿論昇格に向けて勝利が非常に重要になる試合ではありましたが、それ以上に過去と向き合い、過去の呪縛を解き放つうえで最も重要な試合でした。

ガブリエルシャビエル選手の怪我という試練はありましたが、けちのつくような「判定に救われた」形の薄氷の勝利ではなく、今のスタイルである攻撃的なやり方を貫いて点を取り勝ち切ったことは本当に過去との決別に重要だったと思います。ぎりぎりでしたけどね。

 

本日は、名古屋グランパスが過去の呪縛を解いたことについて書くことを目的とします。

 

 

目次

湘南ベルマーレとの因縁

・勝利の過程

・まとめ

 

湘南ベルマーレとの因縁

名古屋にとって湘南ベルマーレというチームは、クラブ史上最高の天国とクラブ史上最悪の地獄の両方の立役者です。2010年、名古屋は湘南にアウェイで玉田選手のゴールで1-0で勝ち、クラブ史上初のリーグ優勝を達成しました。そこからチームが道を踏み外したのか、フロントがさぼったのか、サポーターが傲慢になったのか、監督サイクルのマンネリ化なのか主因はわかりませんが、ピクシー期は終焉し、西野期も好転することなく、希望の若手も怪我や塩漬けでプレー機会をほとんど得られないいわば「墓場」として中位を漂い、ついに運命の小倉期が昨年到来しました。そして最終節、勝てば自力残留という場面で名古屋を叩き潰したのが湘南でした。帰ってきた闘莉王選手が山田直輝選手に弾き飛ばされ、失点した光景がトラウマとして残っているサポーターも今日までいたのではいないでしょうか。そうしてクラブ史上初の降格という憂き目を味わい、今J2の舞台で戦っているわけです。

湘南にとっては目の前でかつて優勝を決められた嫌な相手であり、おそらく昨年でその雪辱はたっぷりと晴らしたのではないでしょうか。また、ここ数年お得意様だったことからも、名古屋ほどの因縁は感じていなかったように思いますね。

 

・勝利の過程

実際のところ、課題が解決したわけではありません。中央を簡単に割られる守備の緩さ、リスクを低減できない自陣でのパス回しをからめとられた失点や、阿吽の呼吸前提のプレイができずロストなど、安心できる要素があるどころか、不安だらけで決して盤石でもありません。攻撃も圧倒的に攻め続けてあと数点入ってもおかしくなかったという展開ではなく、正直勝つには今回のタイミングで2点入れるしかなかったと思います。

ただ、それ以上に重要なのがやはり勝ったという結果でしょう。それも、7年前に湘南を相手に優勝を決めた玉田選手が、名古屋に帰ってきて再び決勝点を決めたというのはサポーターにとっては垂涎ものでしょうね。

限られた勝ち筋を見事に通ったこと、昨年の地獄をピッチで経験した選手たちが躍動したことも嬉しい話ではないでしょうか。

 

・まとめ

ガブリエルシャビエル選手の負傷は深刻な問題ですが、優勝した2010年も当時のキーマンであった闘莉王選手は負傷で優勝した瞬間のピッチには立っていませんでした。ここから代役が出てきて乗り越えられるなら間違いなく昇格は実現するでしょう。実際ここから連勝を最後まで続けないと自動昇格は難しいですし、来週の長崎戦も非常に重要です。そうでなければ、そこまでのチームと監督であったということです。

サポーターにとっては、あの頃を少し回顧するとともに一年前の絶望を振り払う、そんな特別な一日になったのではないでしょうか。