やせ我慢しているのはむしろ既婚者側
こんにちは。火力不足です。
結婚しない男が急増しているとのことですが、何を今更という話ですね。むしろ増えないと思っていたのなら予測が甘すぎます。ついでに結婚しない女も上昇するでしょう。
少子化はなんとかしたいですが、婚姻率の減少ははっきり言ってもうどうしようもありません。失われた20年でしたことが何もかも間違っていました。
しかしながら、この記事で指摘されているような結婚の役割を変化させるという考え方は興味深く、結婚という形態自体は生き残る可能性自体は捨てるべきではないと思います。
ただ、相変わらず結論が変な方向に行くのは納得しづらいものがあります。
本日は、結論のおかしさと結婚の今後について考えることを目的とします。
目次
・こだわりもやせ我慢もない層
・結婚の変化
・少子化という絶望
・まとめ
・こだわりもやせ我慢もない層
記事においては、現状の生活に満足し、あえて結婚しない独身男性層がいることを指摘しているにもかかわらず、今の生活に「こだわりややせ我慢の間でもがいている」ゆえ独身を貫いているという結論に至っています。ここが非常に奇妙で、今の生活の快適さに満足しているのに、なぜこだわりややせ我慢にとらわれるのでしょうか。勿論こうしたものに拘泥して独身を貫いている層もいないとは思いませんが、独身層の中心的な考えかと言われたらそれは違うでしょう。そもそも独身層にとっては結婚して世間体を保とうとする行為こそが「こだわりややせ我慢の間でもがく行為」なのではないでしょうか。結局のところ、独身層の中心的な考えというのは
・現状にある程度満足している
・結婚することで劇的な現状の変化は見えない
・むしろ結婚することで疲れているように見える
・そもそも自分が誰かと暮らしているイメージも持てない
(・相手にも申し訳ない)
(・その方が楽)
あたりが妥当だと思います。実際やせ我慢なんて考える方が面倒な気がしますが。結局のところ現状にある程度満足しており、急いで動く理由がないのが全てだと思いますね。
・結婚の変化
なぜここまで独身から急いで動く必要がなくなったのかを考えると、個人的には結婚が単なる契約に戻ったのが原因だと考えます。バブル期に3高などにより条件が釣り上げられ、具体的な年収が設けられたことで、年収○○万円を投資するに値するかが考えられるようになり、愛や誠実さといった「お金に勘定できないもの」は排除されたのではないでしょうか。換算しようがないですからね。加えて、イクメンやら家事能力やらを男性に求めた風潮も大きかったのかなと思います。「○○できない男性は結婚できない!」という煽りは2010年前後は本当に多かったですが、いざそういった家事能力を習得した男性は結婚の必要性がなかったというのは寓話にできるレベルの面白さがありましたね。その他男女平等教育の弊害やら一部の女の反則やらインターネットの登場やら原因は色々ありますが、独身に満足しているというのがすべてだと思いますね。こうした男性をホモや異常者と揶揄して真剣に考察してこなかった人間は本当に後悔するべきだと思いますね。
一方、歳を重ねる上で、付き合う友人も話題も変わり、数年前まで孤独とは無縁だった人間がいきなり孤独に苛まれる可能性も十分あり得ます。記事中に指摘されている通り、孤独はあくまで多様な選択肢の一つとしては非常に有用ですが、孤独しか選択肢にないのは非常に危険です。そういった方々が再び孤独を選択肢の一つに戻すために、結婚という契約を選ぶというのは興味深いですね。勿論、男尊女卑の時代に作られた法システムの改善は必要ですが、危険な孤独を回避する契約として結婚が生き残ることはあり得ると思います。
・少子化という絶望
実際のところ結婚するメリットが男女ともにほぼないので、結婚自体が廃れていくのはある意味当然ではあるのですが、そうなると少子化は避けられません。たとえ今から本腰を入れたとしても人口の少ない谷間世代ができるのは確実ですし、いまだに改善の兆候さえありません。少子化は国力の低下ならびにインフラの劣化に直結しますし、民主主義を踏まえても数は正義です。これだけ男女間が分断し、修復が難しいことを考えると、さっさと卵子・精子バンクと体外出産の採用を行った方がよいように思いますね。異性と共同生活するのは死んでも嫌だが、子供は育てたいという層は一定数いそうなものですが。ただ、子供を育てるための時間は必要になるので、労働時間の短縮化は必須になりますね。
・まとめ
結婚しない層がやせ我慢しており、妥協したくないと我儘を言っていると考えているのならそれは大きな間違いと断言できます。まぁ自分の欲しか考えない子供だと言われればそれまでですが、じゃあ結婚すれば大人だと言えるのでしょうか。そんなわけはありませんし、むしろ親として稚拙な振る舞いは日々報道されています。自分ができる役割を考え、出費・異性との関係・社会的地位を考慮すると現実的に結婚は難しいというのが現状だと思います。特に男性にとってはいまだに負担が重すぎますね。まぁ(一部の)女のせいとは口が裂けても報道できないでしょうから仕方ありません。
指摘している内容はある程度まともなのに、結論がなぜかねじれるという男女問題にありがちな記事でしたね。