炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

生徒と教師だけでは、解決できなくなってしまった

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こんにちは。火力不足です。

 

生徒が授業中に先生に蹴りをかました動画が流出してしまい、炎上を起こしてしまっています。生徒が授業中にタブレットで動画を見ていたことを教師に咎められたことによる反抗で蹴りをかましたようですね。

個人的には突っ込みどころが多すぎます。授業中に動画を見ている時点で何をやっているのかという話ですが、それ以上に呆れるのが動画撮影してそれを世界中に発信したこですね。万が一問題提起として心ある生徒が現状を伝えるために上げた可能性もありますが、あまりその可能性は期待できません。もしそうなら嘲笑と罵倒の空気にはならないでしょうからね。

 

しかしながら、こうした件をただ悪いとしばいても何一つ解決はしませんし、それでは反撃できない存在を一方的に燃料として消費する行為に等しく、今回の事件で起こったこと大差ありません。実際、動画がなければ内輪で解決されるべき問題であったとは思います。私立というのがまた頭の痛い話ですが…。

よって、本日はこうした事件をなくす方法を考えることを目的とします。

 

 

目次

・皆余裕がない

・先生側ができることが少ない

・まとめ

 

・皆余裕がない

他者を攻撃するのは基本的には自分に余裕がない時、あるいはそうしないと自分が攻撃されるときです。あるいは、親に散々攻撃を受けた結果、自己防衛の為に無意識に攻撃を覚えた人間です。また、攻撃されたときに受け流したり、反撃するのにも余裕やエネルギーが要ります。反撃するには反撃の方法が限られますから、そのための時間も必要ですね。

ただ、時間デフレの日本では親も先生もそんな時間がなく、余裕のなさを互いにぶつけ合うような状態です。当然、その影響は子供にも波及します。

時間とお金の不足による余裕の不足で、だいたいの現象は説明できると思います。特に労働時間の長さは本当に深刻ですね…。余裕がないからこそ、他者を傷つけ、攻撃性を発現させてしまうのです。

 

・先生側ができることが少ない

今回のような生徒がいた場合、先生側からできることが本当に限られています。ただ叱るだけでも効果的ではありませんし、時には身体で訴えることも必要な場面はあります。ただ、体罰でもしようものなら一発退場です。体罰は能力開花において、万人に効果的とは全く思いません。もし本当に体罰が能力の開花に効果的ならどの部位をどの程度の力で何回叩くのが有効かという研究が世界のどこかで行われるからです。能力を開花させるための「厳しさ」において暴力は全くもって不要だといえます。

しかしながら、明らかに間違った行動をした人間に対して諭す場面となれば別です。物事を学ぶ上で論理から学んだ方が習得が速い人間と実践から学んだ方が速い人間がいるように、明らかな間違いに対し言葉よりも一発の拳の方が好影響を及ぼす人間もいます。「体罰」という名の下、あらゆる場面で身体を使って諭すことを封じるのは一発の拳でより成長できる人間に対して権利を奪っていることとも言えそうなものですが。

今回の加害者も、どこかで拳を一発だけ受けていれば変わっていたかもしれませんし、変わらなかったのかもしれません。ただ、生徒側も教師が逆らえないことを自覚して間違いなくやっているでしょうし、非常にたちが悪いですね。時に教師側がゴリゴリの差別をかましてきたり理不尽をぶつけてきて嫌な思いをすることは当然ありますが、だからと言って蹴りをかましてよいわけではありません。まして授業中に動画を見るという舐めた真似をしたのは生徒ですからね。

 

・まとめ

今回の被害者である教師は、被害届を出さないそうです。ただ、本人の意向と言いつつ、実際は圧力でしょうね。私立高校ですから評判の低下は経営の悪化に直結します。とはいっても、動画の流出を許した時点で評判の悪化は避けようがないでしょう。対象にした顧客がモンスターだったという話でしょうね。カネだけ落とすカモではないわけです。そう考えると因果応報な気がしないでもありませんが、こんな事件はない方がいいですね。

ただ、授業中に動画を見られたことについては教師側も相当な屈辱として受け取った方がよいです。時間の不足があるとしても、今回の被害者である教師の授業のクオリティは残念ながら高くはないのでしょう。やはり教え方が上手な人間のやり方を共有して、「オリジナリティのある授業」の幻想を打ち砕いた方がよいのではないでしょうか。その方が生徒側としても面白い授業が受けられるわけですから、今回の件は教育の怠慢であり、教育の敗北とも取れるのかなと思いますね。

 

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