炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

女性の言うとおりにしてみた結果

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こんにちは。火力不足です。

 

イクメンを貫いた結果かえって夫婦仲が悪化したという事例らしいです。

あくまで一例であり、根本的な原因はコミュニケーションの不足にあるのでしょう。しかしながら、育児負担が女性から男性に委譲し、成功したモデルが出たということで、この事例の妻含めもっと喜ぶ男女が出ていいように思います。「男性も育児は必須!」とここ数年刷り込んできたのですから、ついに完璧に育児をこなす男性が登場したという歓喜に包まれてもよいように思うのですがね。

こうしたイクメンの背景にはもっと大きな問題点が隠れているので、本日はそうしたイクメンが浸透したことによる問題点について考えることを目的とします。

 

 

目次

イクメン道?

イクメンをしすぎるのは確実なリスク

・まとめ

 

イクメン道?

「妻を介して子どもと接する。妻と子どもの橋渡し、これです。妻が復活したら身を引く。妻を立てる。それがイクメン道だったのです」

道として紹介するのは大変結構なことですが、これが基準や目標になるのなら果たそうとする男性は多くはないでしょう。なぜなら、端的に言えばおいしい立場でなく、上手くいかないときにストレスが溜まりやすい立場になってしまうからです。橋渡しと言えば耳触りは良いですが、実際は妻の都合に応じて自分の立場を変えつつ、「やってあげてる感」を一切出さないよう、手伝うという言葉を使わず手伝うことに等しいわけです。この方が専業主夫の方ならそういった配慮は理解できますが、共働きもしくは専業主婦家庭でこうした配慮を試みたら一部の傑物を除けば負担でおかしくなります。あるいは、橋渡しの具体的な部分を言語化し、予め綿密に話し合っていない限り必ず衝突します。そして、衝突した時に妻から「全然育児を手伝ってくれない」と言われようものなら、あっという間に崩壊するでしょう。そこで決壊をこらえられる男性は一割もいません。これは男性に限った話ではありませんがね。自分が我慢することで「うまくいっている」と錯覚しているのかもしれませんが、我慢は更なる錯覚と我慢のエスカレートを呼ぶだけで、結局いつか決壊します。自分自身の負担が厳しければ他者のことを気にする余裕はありませんし、我慢の表明がされなければ相手には伝わりません。

ここまでやってイクメンとして当たり前というのは自由ですが、それならばいいやと舞台から降りる可能性の方が高いように思います。男性側の意識は変わっても女性側の意識が変わっていないんですよね。

 

イクメンをしすぎるのは確実なリスク

文中では「根拠のない育児をするリスクの流布」なんて書かれていますが、本当に根拠はないのでしょうか。子供が父親により懐いたとして、私の夫は自慢のイクメンですと笑顔で言えるのでしょうか。近所で子育てについて話すとき、育児を中心でやっているのは夫であると忌憚なく言い切れるのでしょうか。多くの妻は難しいと思います。夫に「手伝う」という言葉は使ってほしくない割には、外で育児について話すときは「夫が手伝ってくれるおかげで…」と自分をメインに話したいのではないでしょうか。

「育児をやってくれるのはうれしいけど完璧すぎて私の出る幕がない」というのはかなり口に出しづらいでしょうし、悩みとしても贅沢にとらえられがちです。夫にわかってほしくても自分からは極めて話しづらいでしょう。

実際に、イクメン道とやらを極めた方も、仕事を奪ってしまう形になった結果、サポートに徹するのが最適解という形に至っています。つまり、極めすぎても妻の望む形にはならない可能性があるということです。

 

・まとめ

結局イクメンの最適解なんてありません。お互いにねぎらいの言葉をかけられるのが最適ではありますが、世の中の父に対し、イクメンに対しねぎらいの言葉が十分かけられているとは到底思えません。男性側の育児が不足していて、育児の重みが女性側にのしかかっていることを提言したのは女性です。そのことに意味は確かにあったでしょう。では、育児と仕事を両立する男性に対し、女性は何をしてくださるのでしょうか。