炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

危険なプレーをなくすためには、盲目的な支持は邪魔になりうる

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こんにちは。火力不足です。

 

昨日、ACLの日本勢対決が行われ、浦和が勝利し大逆転を決めました。この大逆転のきっかけとなったのが川崎の車屋選手のプレーによる退場と言われており、本人は退場にあたるプレーではなかったと釈明しているようですね。また、一部の川崎サポーターからも厳しすぎるという声が上がっているようです。逆に、浦和サポーターとしては当然という声が多いですね。

 

勿論応援するチームの肩を持ちやすいのはサポーターであればわかりますが、すべてを容認し何もかも応援するのがサポーターといえるかと言えばそれは個人の範疇によって異なると思います。特に今回のケースのようにケガに繋がるような危険な行為が絡んでもなお、思考停止で味方の肩を持つというのは違和感があります。

 

そこで、本日は今回の試合の件から、選手の危険なプレーとサポーターの反応、それに付随することについて書き連ねることを目的とします。

 

 

目次

・故意かどうかではなく、足裏を見せた危険度の問題

・サポーターとしては

・イライラを誘発する行為について

・まとめ

 

・故意かどうかではなく、足裏を見せた危険度の問題

まず、今回の試合の一件ですが、私は退場が妥当な判定であったと考えます。そもそも車屋選手本人は気づいていませんが確実に足は相手の興梠選手の顔に当たっていますし、慌てて足をひっこめたり何とかそらすようないわゆる「避けようとする努力」も見られなかったため、相手競技者の安全を著しく脅かすプレーに該当すると考えます。実際、主審も迷わずレッドカードを提示してから迅速に興梠選手への対応を行っていますね。おそらく当人からすれば気が付いたら足の先に顔があったということなのでしょうが、気づいていなかったことで相手への危険度が軽減されるわけではないので当然カードも軽減されません。

一歩間違えれば失明もあり得るレベルの行為なので、「結果的にひどくは当たらなかったからレッドはおかしい」という理論は通用しません。闘志があって素晴らしいという話で片づけられるものではなく、一生ものの怪我をさせた汚名が残らなくてよかったねという話です。

また、選手本人が気づいていなかった点については、個人的には不思議なことだとは思っておりません。興奮状態ではなかなか接触には気づきませんし、立場上なかなか気づいていたとしても言わないのも珍しいことではないでしょう。完全な主観で言えば、非を認めて謝罪する選手の方が人として好感が持てて好きですがね。

 

・サポーターとしては

一部の自チーム絶対主義のサポーターを除けば、一般的な感覚としては多くの方はどの選手であっても怪我をするところはあまり見たくないでしょうし、危険なプレーをする選手を闘志があってよいと片づけることも難しいでしょう。勿論自分の応援するチームに勝ってほしいとは思うでしょうが、相手選手を故意に傷つけるようなプレーを脈絡なく連発して、実際に傷つけて勝っても喜ばしく思う方は多くないでしょう。

味方の選手さえ無事なら敵はどうなってもよいという感覚には個人的には違和感を覚えます。その傷ついた相手選手が将来移籍で応援するチームに来ることはあり得ますし、そうなったら掌を返して応援するのは一貫はしていますが個人的には好きになれません。本音としては真剣勝負としてのサッカーが見たいのであり、けがや危ない行為を見たくないというのが私はあります。

ただ、今回の件を見る限り、やはりサポーターをしていると自チームを色眼鏡をかけてみてしまうというのはかなり強固にあると思います。正直なところ、今回の車屋選手のプレーについては擁護するのはかなり難しいでしょうし、今回の件を擁護するなら過去に自チームにされた件や、将来されるかもしれない件についても容認しないと身内びいきとなってしまいます。選手がよくないプレーをしたときにも味方するのがサポーターなのか、よくないことには良くないと突き付けるのがサポーターなのかはわかりませんし、きっとどちらもサポーターだと思います。ただ、チームの印象をよくするのは後者でしょうし、チームのすべてを容認することがチームの為になるとも限りません。

そして、もっと競技規則が知れ渡ってほしいと強く感じます。選手でさえも今回のようにファールの基準を把握しているか怪しいプレーが飛び出すことはありますし、見る側としても知っておくことで腑に落ちる点や知ったかぶりを防げるというメリットがあります。リーグ全体としてVARの導入も含め、判定に関してより力を入れてほしいですね。「安心して見られるリーグ」と安心してみる聴衆を世界初で達成してほしいものです。

 

・イライラを誘発する行為について

しかしながら、サッカーだけではなく勝負事は敵の嫌がることをし続けて勝利への可能性を上げるのもやり方の一つですし、実際精神攻撃や悪口・常軌を逸した時間稼ぎなどもワールドカップの舞台で起こるほど珍しくない手法です。正直なところこうしたある意味で汚い手法は、個人的には「勝つために手段を尽くしている」というよりは「因果応報をいずれ食らう」ことを期待してしまいます。勿論怪我させる方が悪いのは前提としても、それまでの過程で過剰に挑発して煽ったり、相手を見下し戯れるようなポゼッションを行ったり、露骨に時間稼ぎをしたりすれば、人間ですから相手も当然いらだつでしょう。いざ悪質なタックルを受けて煽った側が怪我をしたとしても、フラットな目線で「お大事に」とは思い難いものがあります。相手のストレスコントロールも含めてプロとしてリスク管理をしてほしいという思いが個人的にはありますね。こんな考えは少数派だと思いますがね。

そういう意味でも、今回の件は報復でもなくいわば事故なので、自分は悪くないという姿勢は見たくありませんでしたし、サポーターの擁護も見たくありませんでしたね。同時に、一方的な責めを受けるべきプレーでもなく、応援するチームの選手でもやってしまいかねないプレーではあるので、「気を付けよう」という方向で終わってくれるのが望ましいですね。

 

・まとめ

自チームを盲目的に応援するのも自由でしょうし、応援スタイルは人それぞれです。ただ、やはり選手の怪我は見ていて気持ちのよいものではありませんし、危険なプレーも見ないで済むのなら見たくはありません。また、盲目的な擁護はいつか自分たちの首を絞めることになるので、個人的には応援するチームの選手でも危険なことについては否定する姿勢が重要だと思います。

また、同時に相手チームも尊重する姿勢があるチームは好感が持てますね。最近、V。ファーレン長崎はスタジアムのスクリーンでアウェーチームのゴールも流す試みを採用しており、こうした相手を尊重した試みが広がるのは喜ばしいです。

相手の嫌なところを突くのはピッチの上で、サッカーの技術に基づくものだけで十分です。むしろそこは大いに相手の弱点をついた見ごたえある試合を楽しみたいものですね。

 

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