炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

過去は美化され、現実の婚活はあせる

 

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こんにちは。火力不足です。

 

ガールズチャンネル上の一人の女の意見なので、普遍性も何もありませんが、定期的に男女ともこうした人間のつぶやきや提起が話題になるということは少なからず世間も関心はあるのでしょう。私も貴重な被験者が得られるのでこうした話題は気になりますね。

 

その中でも、今回の記事のコメントに興味深いものが見つかりましたので、本日はコメントから婚活に望む男女の差異と、できることについて考えることを目的とします。

 

 

目次

・「今までの彼氏と比べると…」

・男女で武器が異なる

・目的が結婚なら同性婚

・まとめ

 

・「今までの彼氏と比べると…」

この言葉を出した時点でまず婚活は成功しません。この言葉は麻薬であり、甘い夢です。過去との比較を始めると永遠に終わらない迷路に突入します。なぜなら、今までの経験と現在を比べるとき、過去として引き合いに出されるのはたいていが最高到達点になるからです。最高に達しなかったときの記憶は忘却されて、今と最高到達点が比べられます。そして、当たり前ですが女性にとっての最高到達点を演出できる男性は婚活市場に赴きません。彼らは最高到達点に達した女性たちの反応や、それ以外の場面などを総合して女性を選べる絶対的な強者であり、婚活する必要がないのです。もっと言えば、付き合った男性の最高点ばかりを揃えたら、地球上には存在しない可能性もありますね。これについては男性にも同様のことがいえます。

また、「今まで」より自分の格が下がっている可能性もあるにもかかわらず、過去の経験が忘れられず自分自身の方針を修正できなくなる魔法の言葉でもありますね。結婚をゴールとするなら百害あって一利なしの言葉でしょう。

 

・男女で武器が異なる

端的に言ってしまえば、男性の武器は経済力ですし、女性の武器は若さです。武器の使いこなし方によっては、自分が手が届かないレベルの上位の異性と付き合うことはできますが、その分自分自身のレベルを見失うことに繋がります。特に、男性は年齢を重ねてから武器を身に着けるのに対し、女性は年齢を重ねすぎると武器が摩耗します。そして、若さを頼りにしすぎると、若さを失ったときに残るものが限られてしまいます。また、男性も武器に頼りすぎると金だけを失う羽目になりかねません。要は武器に頼りすぎるだけではだめという話ですね。武器を過信しすぎると「いい相手がいない…」と言いながらどんどん自分の価値を落としていくことになります。

また、武器の話からは少し外れますが、婚活の場に市場価値を持ち込むのも自分自身をアリ地獄に落とす王道の手法です。相手に金銭を求めた瞬間、自分にも金銭的な価値が求められます。これは、ただ「求めれば求められる」という単純な理屈に加え、金銭が持つ評価基準が大きく影響しています。具体的には、友人や親しい異性が自分の誕生日プレゼントをくれたお礼として、食事に行くのと同等程度の金額を渡すのとどちらが良いかということを想像すればわかりやすいですが、金が登場した瞬間「あるサービスは一定の金銭を払うに足るサービスであるか?」ということが規定されてしまいます。愛や誠実さ、信頼といった長期的な結婚生活にあたって不可欠になるこれらの要素は、市場価値を持ち込むと換算できません。金銭的価値がつけられないからです。

また、自分だけが持っているものでもありませんから、優位性もそこまでありません。優位性があってもそれはそれで困りますがね(笑)

そして、相手に「カネ目当て」の印象も植え付けます。記事中の婚活に成功した女性のように、「自分は年収500万円に値する金銭的価値のある具体的な行動を提供できない」という現実に直面するだけでしょう。価値を証明するなら、癒し(笑)愛(笑)ではなく管理栄養士や調理師の資格に基づく体調管理の実現あたりが妥当かなと思います。その二つを備えていたらもう少し上も狙えそうな気はしますがね。

 

・目的が結婚なら同性婚

こういった婚活で「ろくな男がいない」とわめく女の目的が結婚することなら、同性婚すればよいのになと思います。昔と比べてLGBTへの理解は進みましたし、少なくとも男よりはろくでもない人間の数は少ないとお考えでしょう。実際女性特有の悩みも話しやすいでしょうし、話が通じないということも男を相手にするよりは少ないでしょう。男の家事に対する無理解・連日の飲み歩きなどの不満になる要素も起こらないでしょうし、ニオイや不潔さといった悩みからも解放されるでしょう。子供に関してはネックになりますが、養子や精子バンクの利用・海外での代理出産の利用など、ハードルは高いもののやろうと思えば可能にはなっています。

ただ、そのような声はほとんど現実は聞くことがありません。実際は、結婚の奥にあるカネと悠々自適な生活が目的なので、おそらくそういった発想が出ないのだと思います。

 

・まとめ

結婚すること自体が目的で、あとは野となれ山となれと考えるなら結婚自体はできるでしょうが、そんなことを望む人の方が珍しいです。若さや金銭を一時的に頼ったとしても、それを失ったときに追い打ちをかけるような相手は信頼に値しません。今現在そういった哀しい結婚があるからこそ、男女とも非婚傾向が進んでいるのかなと思います。

苦しい場面でこそ自分を肯定してくれる人間であることを示すのが、信頼や誠実さではないでしょうかね。