炭火生存日記

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サッカー日本代表サウジアラビア戦の雑感

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こんにちは。火力不足です。

 

日本対サウジアラビアの試合があり、0対1で敗れました。試合内容自体は本気で勝ちに行く必要性は薄く、主力のカードトラブルと怪我に気を付けながら勝てれば自信になるくらいの位置づけではあったのかなと考えます。DFラインも個人的にはテストするかなと思っていましたが、思った以上にいじってこなかったというのが感想ですね。

 

しかしながら、一週間前の騒ぎはどこへやら、敗戦したことでこれまた本大会への絶望と監督・選手批判が相次いでますね。私も素人なので自分自身の観戦レベルが高いとは露ほども思いませんが、少なくとも一つの勝ち負けで主張を二転三転はさせません。というよりできませんね。一試合でそこまでわかりません。相手がすごかったのか、自分たちが悪かったのか、自分たちが悪いとして誰が特に悪かったのかなど、真に検証するならやることは膨大にあります。

 

本日は、的外れな批判についていくつか記し、見る側の意識について考えることを目的とします。

 

 

 

目次

・コンディションと意識・判断

・前と後ろで課題が異なる

・替えなんてもともと利かない

・まとめ

 

・コンディションと意識・判断

一週間前に日本で本気の試合をして無事にワールドカップを決めたこと、今回の試合会場がスタジアムの構造も相まって高温多湿の環境だったことはまず間違いなく影響しています。本気のサウジアラビアとの意識の差はありましたし、コンディションも良好とはいえないでしょう。毎試合全員が完璧な体調で90分走り回るほうが現実的ではないですし、全員のコンディションが揃うのもよいこととは言い切れません。本番で全員悪い可能性があるからですね。理想としては誰かが悪くても誰かが良くてチームも問題なく回るという状況ですが、そんな理想を実現できている国を探すほうが難しいですね。

そして、意識が弛み、コンディションが低下すれば、判断も落ちます。ハリルホジッチ監督が生命線としている攻守の切り替えの早さは素早い判断と集中によってもたらされるものなので、それらが消えれば当然理想のサッカーはできません。至極当然のことです。

ただ、環境を考慮しても、監督が目の前で披露された日本代表の現実のレベルを予想していたかどうかは気になる点ではありますね。また、仕込まれたはずの精緻なゾーンディフェンスが消え、いつものなんちゃって人海戦術に戻っていたのも気になりましたね。監督が仕込めるのは実証済みなので、選手の理解度に差があると考えたほうが妥当かなと思います。あるいは、理解していてもサボった、判断が過酷な環境の中で遅れた可能性もありますが、呼吸をするように体が動くレベルではないとわかってしまった点が収穫でしょうか。

 

・前と後ろで課題が異なる

選手や監督に対する批判が相次いでいますが、正直この試合はどこに根本的な原因があるのかはわかりませんでした。大迫選手や長谷部選手の不在はもちろん原因として大きいのは間違いないと思います。ただ、前と後ろが分断したのはただ特定の選手がいないという話だけでは解決しないのですよね。前からどんどんプレッシングに行くなら後ろも勇気を持ってしっかりディフェンスラインを上げる必要がありますし、逆に相手を迎え撃つのなら前の人間は我慢する必要があります。前か後ろかどっちが判断を怠ったのかはわかりかねますが、いったん分断してしまえば広大なスペースを埋められる中盤のプレイヤーは日本には居ませんし、世界を探してもほとんどいません。実際のところ、長谷部選手が居たとしても埋めきれていたかは怪しいと思います。そして、中盤が障壁として相手の攻撃を防げなければ、最終ラインの人間にできることなんて限られます。そこで結果として止められなかったDFを攻めても何も解決しません。

よって、前線の課題は点を獲れなかったことと、溜めを作って味方のために時間を作る仕事をこなせなかったことになるのかなと思いますし、後ろの課題はあまりにも人材不足であることになるのでしょうか。失点はしましたが、DFやGKが100%悪い失点のほうが珍しいですし、今回の失点はむしろ易々真ん中を割られた中盤の怠慢が主因です。そのあとの対応が良くなかったのは課題だと思いますがね。

 

・替えなんてもともと利かない

○○がいないと全然ダメみたいな話は負けるたびに聞くことになるわけですが、選手の替えなんてもともと利きません。どこの国も替えが利かないメンバーがたいてい数人はいます。特に日本クラスのベスト16を狙うくらいの国であればなおさらです。グループに恵まれ、替えの利かない選手が相応に活躍し、ラッキーボーイも登場してようやく行けるくらいです。

正直なところ、まだ日本は選手の替えの利かないことを残念がるレベルではなく、替えの利かない選手が登場したことを喜んだほうが良い段階だと思います。○○なんて不要!!と断言できるほど人材豊富な国でもないんですがねぇ…。「役に立つかもしれない」選手も必要になる場面が訪れるでしょう。とはいえ、後ろの人材不足は深刻ですね…。アンカー適性がある選手と、中盤で攻守に貢献できるボランチは10年以上外国人監督が渇望している人材だと思うのですが、いまだに一人もいません。

 

・まとめ

過密日程があればフランスだってルクセンブルクと引き分けるのがワールドカップの予選ですし、日本に限った話ではありません。重要でもない一試合だけで一喜一憂していては疲れますよ?全部重要というのならそれはもう全部重要ではないのと同義です。

今回の完全アウェーの中で、浮かれたムードが引締められたと思えば、見る側としてはそれが一番の収穫ではないでしょうか。実際、監督もシビアな環境下での戦力はある程度ですが見極められたと思います。本音を言えば、後ろはもう少し試してほしかったですがね。

 

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