炭火のような生き方

生き方に悩む人のためのブログ

背水の陣を避けるのが凡人

こんにちは。火力不足です。

 

「リスクを予め回避する」ことが評価されないという話がここ数日SNS上でなされています。話題になったのは「電車で席を譲る過程を避けるためにあえて座らないことが評価されず、座ってから席を譲ることが褒められる」という例です。

電車の席だとリスク回避の例としては少し微妙ですが、確かに日本では、リスクを予め回避するより、リスクと向き合い、克服し解決することが称賛される傾向があるように思います。いわば背水の陣を取り、追い詰められた状態で集中し、解決するというやり方ですね。

 

しかしながらこうした解決手段に問題点があると感じたので、今日は追い詰められる状況の問題点を記すことを目的とします。

 

 

目次

・追い詰められて好転することはある

・凡人には向かない

・評価の仕方としては

・まとめ

 

・追い詰められて好転することはある

あることで行き詰まり、追い詰められた結果好転すること自体はあり得ます。ただ、対戦相手がいるかどうかによってケースが変わりますね。

具体的には、対戦相手のいないものとしては例えば業務やテストがあります。これらに取り組む場合、背水の陣というのは時間がなく、タイムリミットに向け優先順位を付けざるを得ない状況といえます。その結果、するべきことの優先順位が明確になったことで集中でき、結局うまくいくというケースが想像しやすいかなと考えます。ただ、前提として時間がない状態に何らかの形で陥っており、計画性を欠いていた点は考慮する必要があります。

一方、対戦相手がいる場合は例えばスポーツ全般がわかりやすいです。不利な状態で何かこちら側から試合を動かさなくてはならず、とにかく勝つためになりふり構わない行動にシフトした結果、相手の迷いや焦りを誘発し、逆転を成し遂げるというケースが考えられます。この場合は、自分自身に迷いがなくなることによる好転もありますが、勝っている状況で相手が迷い、ミスをすることでの好転もあり得ます。

いずれにしても、追い詰められた結果やるべきことが整理され、結果的にうまくいくというケースは存在するといえそうです。背水の陣の語源となった例も戦うしかない状況を作って目的を明確化させたのが勝因といわれていますね。

 

・凡人には向かない

しかし、プロスポーツ選手のように競争と戦いの日々を過ごしているのならともかく、多くの方はそこまで激しい戦いに身を投じていることはないでしょう。スポーツにおいては相手との相対性によって努力ではどうにもならない差ができ、それにより背水の陣に追い込まれることはあります。格上との勝負も必ずありますからね。

しかし、日常を生きる上では、背水の陣に追い込まれる時点で何か間違っています怠惰や油断、見通しの甘さにより背後が水になるまで放っておいた人間が必ずどこかに存在します。相手がいないため、追い詰められたというよりは、自分で勝手に窮状に陥ったというのがむしろ妥当なわけですね。

そして、追い詰められた時に期待するのははっきりいって凡人には向きません。追い詰められたときに最高のパフォーマンスを発揮できるということは、最高のパフォーマンスを発揮できる場面を知っていて、その場面の際にしっかりと自分自身のパフォーマンスを披露できるということです。一種のゾーンをコントロールするような芸当ができる人間を凡人とは呼びません。加えて、追い詰められた状況は非常にストレスがかかります。なぜなら、追い詰められる状況は非日常だからです。非日常には人間は慣れていません。慣れていないものを行うときはストレスがかかります。追い詰められている状況を楽しめる人間もいますが、ストレスをモチベーションに昇華し、非日常で力を発揮しているのでやはり凡人とは言えませんね。

 

・評価の仕方としては

しかしながら、評価としては背水の陣を脱した人間の方が評価されやすいです。リスク管理をきちんと行い、そもそも背水の陣に追い込まれない人間はあまり評価されません。なぜなら、多くの人間が他者のパフォーマンスに関心がないため、リスクを回避したことに気づかれません。逆にリスクに直面した場合は非常に目立ちます。目立つからこそ、窮状というマイナス状態からプラスに転じさせたことが大きく注目され、評価されるわけですね。だいたいが自作自演になるのですがね。

 

・まとめ

世の中には追い込まれることで真価を発揮する人間もいます。そうした人間が目立つからなのか、周りの人間に関心がないからなのか、追い込まれた状況から脱する人間は非常に評価されます。しかしながら、私は追い込まれないよう準備するという生き方がもっとも堅実であると考えます。リスクを未然に防ぐ優秀さがあるわけですからね。

炭火のような生き方をするためには、背後に水があってはいけませんね。個人的には凡人で良いので、背水の陣に追い込まれない方が幸せです。背水の陣の方が生きている実感があるという方もいらっしゃるので、そこは好みですね。