炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

男性が意識改革するとどうなるの?

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こんにちは。意識改革済の火力不足です。

 

日本では世界でも類を見ないペースで女性の社会進出を進めていることもあり、システム面では多少整えられてきたものの、当事者たちの意識改革がまだ進んでいないところがあります。

ただ、この文によると、女性社員が活躍できないのは社会や男性の責任があり、男性の意識改革が必要らしいですが、実際に男性が意識改革したとしてどうなるのでしょうか?

また、女性自体が取り組むべき事項にも触れられておらず、真剣な女性の方にとっても失礼な表現に思えます。

 

本日は、記事に則って女性の社会進出について批評することを目的とします。

 

 

目次

・管理職志向が一年でダウン

・本人のやる気の問題なのか?

・女性のやる気をそいでいるのは

・まとめ

 

・管理職志向が一年でダウン

家庭と仕事を両立するのが超人のなすことであり、自分にできないと気づくとの文面がありましたが、そうせざるを得ない状況に放り込まれたら周囲の人の手を借りるなりハウスキーパーやメイドを雇うといったやり方はあるでしょう。実際、女性の社会進出の進んでいる国(シンガポールやアメリカなど) では家事は雇った人間に任せるというやり方をしますし、アメリカでは出産の休暇さえないことも珍しくありません[1]。要は、正しいかどうかはともかく金を出すか自分を犠牲にするかを女性自身が選ぶのが社会進出の正体です。周りのサポートも重要ですが、サポートが前提になるようでは話にならないでしょう。男女雇用機会均等法が成立・施行されて20年経ち、世間に優秀な女性管理職があふれていてもおかしくないはずですがねぇ。散々言われている「男性より優秀であること」がなかなか目に見えて証明されないんですよね。恐らく、そこまでして自分や金を犠牲にしたくはないのでしょう。

一方で、記事にもあるように、「面倒くさく」「大変で」「長く勤める気がない」女性が少なからずいるとなると、本音として女性のやる気を疑いたくなってしまうのもわかる気はします。男性に働かない選択肢はほぼありませんからね。

 

・本人のやる気の問題なのか?

結論から言えば、やる気のある方々がいても、一定数の疑わしい方がいることで、女性全体を疑わざるを得ない、のが本音に近いように思えます。

記事においては、男性上司が優秀な女性をどう扱ってよいかわからず躊躇してしまい、結果成長のチャンスを与えられないとありますが、これに関しては扱い方が蓄積してないのが原因でしょう。セクハラ・パワハラといった言葉もありますし、女性個人が人生のうちで重きを置くものが変化する可能性があります。それこそ、今後数年・数十年かけて解決する課題だと思います。一刻も早く蓄積すべきだとは思いますがね。

そして何より、価値観の異なる女性同士での意見の衝突やすり合わせが全く見られないのも不思議ですね。これもマルチエンディングゆえの弊害なのかなと思います。

 

・女性のやる気をそいでいるのは

この記事では男性(上司・無能な同期)らしいですが、正直これ以上男性のせいにしても何も出ないと思います。というより現代の男性が親しくもない女性に配慮する理由がないんですよ。男女平等がある程度浸透してますし、ハラスメントは怖いですし、男性自体も働くフィールドに女性が参戦し、まともな椅子の数が相対的に減っています。それでいて、社会は女性を応援し、女性の不満は比較的勘案されます。それでいて、例え女性に配慮し、支援したところで当然のことに終わり、男性の現状は決して改善されないと断言できます。むしろひどくなる可能性すらあります。そして、そうした不満は「これだから男は…」「男のくせに…」で握りつぶされるでしょう、きっと。男性の不満を受け入れる環境は現在の日本にはありません。

今時異性受けなんて言葉も死に体ですし、女性を支援することが双方にとって得であり、ぜひ行うべきであるという確固たる理由が存在しないことが、現状が変化しない一つの原因なのかなと思います。そして、変わらない現状に今日も女性はやる気を失っているかもしれません。

 

・まとめ

男性が女性を支援することで男性にとってどんな良い影響がありますか?稼げる男がよいという価値観が変わりますか?パートナーとして尊敬できる方が増えますか?男のどうしようもないオタクが素晴らしい女性によって素晴らしい男性に変化しますか?雇用の椅子が増加し、様々な働き方が実現し、両性が本人の意志に基づいて選択できるようになりますか?

男女平等から20年経ちますが、いまだにその解答の片鱗さえ女性からは提示されていないと思います。そこに関しては、申し訳ありませんが女性からの提案が必要な部分だと思います。女性が社会進出することは、○○という良さがあり、○○することは男性にもメリットがあり、女性の支援をすることは○○という理由から良いことだ、と。

もしかして、そんなことをごちゃごちゃ言わないのが男らしいですか?

 

[1] http://toyokeizai.net/articles/-/162588?page=1 を参照