炭火生存日記

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みそ汁離れは本当なのか

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こんにちは。車や旅行や娯楽や酒や女性から離れている火力不足です。

 

今まで様々なものから若者が離れているという報道らしきものは飽きるほどにありましたが、今度は若者のみそ汁離れらしいですね。酒から離れたり旅行から離れたり異性から離れたりメディアから散々に言われることの多い若い世代ですが、今までの「むしろ離れる方が健全」系統の○○離れとは異なり、今回の「みそ汁」から日本人が離れているということには本当なら一抹のさみしさは覚えます。

 

しかしながら、若者の○○離れといいつつ、世代全体が離れていたり、娯楽そのものに瑕疵があるのに一向に改善されないことを離れる側に転嫁しているだけの怠慢じみた記事の可能性もあるので、そういった点を見ていきたいと思います。

 

本日は、「若者のみそ汁離れ」の妥当性を検討することを目的とします。

 

 

目次

・調査としては妥当か?

・いうほど離れていない

・まとめ

 

・調査としては妥当か?

調査としては街頭の簡易なものだけで済ませる低俗なものではなく、総務省のみその年間購入量に関する資料を挙げたり、みそに関わる団体・機関・メーカーの意見を伺い呈示するなど、ある程度主張として妥当性のある良い記事であると思います。実際のところ、国内でみその消費量が減っていることは資料から妥当ですし、生活様式や世帯の変化は実際みそ汁を作り食べる頻度に影響は与えているでしょう。

ただ、今回の資料だけだと若者に限った話ではなく、長時間労働や一人暮らしの増加などにより、「みそ汁をわざわざ一人で作るほどの動機づけが日本人全体に起こりづらくなっている」あたりが主張できるラインになると思います。正直、街頭インタビューでは多少若者多めで恣意的に尋ねていると思われるので、30代以上の方の意見は不足しているんですよね。この辺りはもう少し情報として欲しかったとは感じます。

 

それでも、先日の記事のような毎日新聞の愚行よりは断然まともといえます。

 

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・いうほど離れていない

ただ、記事で語られているように、本当に若者を中心にみそ汁から離れているのでしょうか?確かに記事内にあったようにみそ自体の購入量は減っているということですが、それは食事自体が明らかに多様化し、膨大に選択肢が増加したことと、個人が食事にとれる時間を社会に削られていることを鑑みれば、みそ汁を作る機会が減ってしまうのもやむなしと考えます。どれだけ伝統的で素晴らしいものであったとしても、単純に選択肢が増えれば選ばれる確率は減少しますからね。

ただ、何が何でも選ばれるという「聖域」の食事ではなくなっただけであり、みそ汁が選択肢の一つとして選ばれるための機会が訪れたということでしょう。また、みそ汁を楽しめるような平穏な社会にも期待したいですね。

 

・まとめ

若者が「みそなんて時代遅れでなくなればいい」とまでは言っていないわけですし、みそ汁の底力を期待したいですね。塩分という問題はありますが、Miso soup としての世界での活躍も楽しみです。調査としては悪くないものでしたね。